欧州サッカーを目指す
サッカーは世界で最も人気があるスポーツで、非常に多くの国で国内リーグ戦が開催されています。しかし、サッカー選手はヨーロッパへの移籍を目指しているのです。
その理由は、欧州サッカーこそが世界の中心だからです。欧州サッカーはヨーロッパというくくりでひとつの地域としてみられていて、特にレベルが高いリーグであるイングランドやスペイン、ドイツ、イタリアには世界中から優れたサッカー選手が集結し華麗なプレーを見せています。
特に欧州各国のリーグ戦で上位に入ったクラブが参加する欧州チャンピオンズリーグはワールドカップよりレベルが高いサッカーが展開されていると言われていて、注目度も高くなっています。
加えて、欧州サッカーは人気が高いことから報酬も高く、リーグによっては選手の平均年俸が1億円を超えることもあるほどです。近年はオイルマネーや経済バブルにものを言わせた中東の各国や中国がより高い年俸や移籍金を提示して選手の引き抜きを画策することがありますが、実際に移籍するのはピークを過ぎた選手ばかりです。中東や中国のリーグは経済的に大盤振る舞いをしていますが観客数が少ないなどサッカー選手として魅力があるリーグではなく、世界中の選手が欧州サッカーでプレイしたいと願っているのです。
欧州サッカーの魅力
欧州サッカーといえば、世界で最もサッカーが盛んなことで有名です。最近では日本でJ1に行けないと判断した人たちがヨーロッパに行くことも増えていますし、確実にプロに行くために早々と留学を決断する学生もいます。
欧州サッカーの魅力は、全国から様々な選手が集まってくるということです。ヨーロッパでは複数年契約が基本で、契約したら選手は契約が終わるまで所属チームでプレイする必要があります。
所属チームで活躍すると、他のチームがすぐに欲しがってオファーが来ます。格下チームからのオファーで移籍するメリットはないので、大抵は格上チームからのオファーに応じることになります。ただし、まだ契約が残っているので他のチームに行くには移籍金を支払う必要があります。
まるで選手をお金で売るという感じがしますが、オファーをしたチームにとっては選手を手に入れることができ、選手を手放したチームにとってはお金が入るのでそれなりに双方が納得できることになります。ただし、戦力ダウンになるということもあります。だからと言って選手が移籍したがっているのに移籍させないとチームワークが乱れてしまうことがあります。こういう移籍に関して何が起こるか分からない点も欧州サッカーの魅力です。
世界を目指す日本人選手
今でこそ多くの日本人サッカー選手が海外クラブに所属していますが、中田英寿元日本代表がセリエAのペルージャやローマで活躍するまでは、海外クラブでレギュラーとして活躍している選手は皆無でした。
それから日本のサッカーも世界に近づき、今日では多くの選手が海外クラブに所属し、レギュラーポジションを掴んでいます。
海外クラブに所属しているだけで日本代表に選ばれるという時代もありましたが、今では海外クラブに所属しているだけでは日本代表に選ばれることはありません。所属クラブでしっかりと結果を残さなければなりません。
世界的に移籍金は高額になってきていてワールドクラスの選手は100億円を超えますが、日本人選手の評価はまだまだ低いと言えるでしょう。特にDFはサウサンプトンでレギュラーを掴んだ吉田麻也選手意外に成功した選手はいませんし、移籍のオファーすらありません。
日本サッカーのレベルアップには、海外で活躍できるDFを育てることが急務となります。